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そろそろシーズンです。
厳密には蘭のシーズンではなくて、蘭展のシーズン。
蘭はオールシーズンですので。どこも秋の蘭展は終わった。
(カトレアが冬の季語になってたりして、少し微妙に思いました。)
蘭の花を見るのに「植物園」というのは、実はかなりずれていて
残念なことに「枯れていく過程を展示しているんですね、わかります」な所のほうが多い。
申し訳程度にホムセンに置いてあるようなのを並べている所もある。
広島とか長野のミュージアムとか、唐澤先生のいた所は間違い無く熱帯植物を楽しみに見に行ける。
あと、行ったことはないが、この道の分類不能のワケワカラン奴は必ず行き着く筑波もすばらしいと思う。
あそこにも有名な先生がいらっしゃるのでおかしなラン科植物を見れるはず。(有名な蘭屋もいるし)
卸じゃなくて、自分のとこで育種とかしてる蘭屋さんはほんとにいい。
へたな植物園より、よっぽど奇怪なものがあるのでお勧めです。
そういや、なかとーさんの所で12月にパフィオフェア&冬季バルボ展があるようだ。
M&Tさんもいらっしゃるようで。なかなか品質の高いものだと思う。
なかとーさんは東京は国分寺にある蘭屋さんで、行ったことないのだけどM&Tさんといつもつるんでるよな( ・ิω・ิ )
なんか、ちょー大地主という話なんですが、本当だろうか。誰か聞いてきて下さい( ・ิω・ิ ;) w
Dendrobium tobaense
section:Formosae
インドネシアのトバ湖周辺に自生しているのかな、学名からすると。巨大阿蘇やね。
フォーモサエのグループは夏咲きが多く
加えて白系の爽やかなものが人気で、
夏にはよく花屋でギフトとして並んでいるデンドロはこのグループの交配種である。Dendrobium Formidibleなんかが有名。
・・・どっちを見ても「よく似ているなあ、うんうん」とか思うようになったら、蘭の愛好家(;^ω^)
それにしても蘭はいいね。
関わっていると「花はこの色!」だとか「花はこうあるべき!」といったようなくだらないものが無くなる。
面白いか面白くないか、ただそれのみである。
callosumのバラエティー。
分布が広いので地域変異ともなると膨大なものらしいけど、選別できるほど目は無いので・・・。
Paphiopedilum callosumという一つの種で色々あります。
ソメイヨシノという一つの種でこれだけ変化があると思っていただけると分かりやすいか?(ソメイヨシノは交配種だけど)
ミャンマーにはいつまでも鎖国していて欲しいね・・・とボソッと言ってみる。
ん~、やはりviniferumとされるものとはペタルの雰囲気が違う。
パフィオ好きにも色々ありまして
英国貴族様的な人が好きなモダンハイブリッド(値段もモダンwww)
そのハイブリッドにも、点花、赤花、白花、アンバー、黄・緑花、ピンク、ノヴェルティ(モダンハイブリッドに原種を交配。雑種一代)などがありまして、全部やってる人から自分の好きなものをやってる人までいます。
次にプライマリー。原種と原種をかけた一代目の交配種。
原種っぽさを残した野性味あふれる不思議な感じの物が多く面白い。丈夫でもある。
望月さんが有名。
んで、原種好き。
原種好きにも色々ありまして、大型でカッコいいものが多いポリアンサ亜属中心の方(でけえ温室が必要)、
小型のブラキペタラム亜属中心の方(高温栽培が必要だが、一番多いかもなー)、かわいいのが多いパービセパラム亜属、あと、シグマトペタラム・コクロペタラム・パフィオペディラム亜属などをそれぞれ中心にしている人は・・・少ないかな???
原種は亜属・節の区切りの仕方(分類)にも諸説ありまして、先生方によって言ってる事がバラバラだったりしますが(笑)、日本の中では統一されているかな。海外では違ったりする事もあるけど。(クライブ博士の分類が個人的には好き・・・)
分類で分類学者から園芸家までひっくるめて喧々諤々なのは、園芸界でもラン科植物だけだろうなーと思う。転属とかあるたびに混乱しているのが面白い。
何回かvoxにも記録してる好きな花。好きな花だが我が家にはイワユル”良花”はない。(ノД`)シクシク
niveumの良花はとてつもなく高いんですょ(;´Д⊂)
ちょいと一工夫して撮影した。
'Jac'の子孫ではないので、viniferumとされたりするものではない。
んが、普通のcallosumとは明らかに違い、家に来て2年はほとんど動きが無かった。
ようやくここ2年で動き出し開花に至ったわけである。 開花までに10年かかっている可能性も否定できない。
(ブラキはフラスコ出しから3年で開花する事も可能だが、普通7年はかかると見ていた方がよい。初心者はフラスコ苗など買うなという理由である・・・ちなみにとんでもなく栽培の上手い人は一年と半年で咲かせることも。自生地でも有り得ん・・・)
新芽も出てるしまあ安心かな。
ちなみに光の関係で、赤く見えますが
実際はもっと黒に近い赤です。
Paphiopedilum Brunoはとても有名な種で、愛好家ならばすぐさま 'Model' が思い浮かぶ。
というよりBruno'Model'でセットだ。
Leeanumとspcerianumの交配。1896年の登録。
第二次世界大戦後の1946年にAM/RHSを受賞、1994年にはAM/AOSを受賞している由緒ある個体である。
が、大人しくLeeanumとspicerianumを交配しても'Model'のような個体が出てくることはないというのは有名な話。
insigne75%、spicerianum25%、それから'Model'のような個体が出てくる事は無い。
歴史のブラックボックス。
分類学・育成の認識・技術の進んでいなかった19世紀の事を考えると仕方が無いが、こうした不確定要素がコンプレックスの歴史を支えている。創成期の育種に関わったものにはunknownとされ消えてしまったものも多くある・・・それらを推測するのもまた面白し・・・というのも育種家の人の楽しみか。
Bruno 'Model'は未だに多くの推測を呼び、古いとはいえ良い花であるので愛好家を楽しませている。
さて、冒頭の写真。
Paphioedilum Brunoそのものである。素直にLeeanumとspicerianumを交配したもの。
過去に(冗談で)再交配されて、花は咲いたが期待はずれでほとんど処分・・・と言う運命をたどった交配の生き残りではないだろうか。なにげに貴重な画像(参考資料)と思われる。
花は花であると楽しむのもまた愛好家の楽しみ。
かといって、花の「良さ」「審査」を追求することを否定するのは頓珍漢なことなり。
100m走を走って楽しむのと、世界新記録を追及することとの違いとでも言うか。
(100m走9秒切ってどないすんねん?と言うのと同じ事だw)
美『術』や『芸』『術』とかいうものもつまりはそういうことかと思う。独りよがりなアート(笑)などというものは存在しない。
審美眼を持つ人というのは、個人的な好みを捨てて第三者的視点で物を評価できる人の事を言うが
そのルールさえ覚えれば意外と簡単かもしれない。そのルールが美『術』かねえ・・・分野ごとに色々あるのも納得がいく。
「美とは何か。」というのはとても難しい。それぞれ細分化していくのも仕方がない気がする。
個人的には「普遍的なモノを感じさせるナニカ」かなあと思う。数学は当然誰もが納得のいく(ことを強制する)「美」である。
原種のパフィオさんと、交配種のパフィオさん。それぞれを見ながらそんなことを思い、
窓の外の桐の花を見て「先生」はやっぱり偉大だなあと思った初夏の午後。
添え物





